共通テスト2023年の国語の難易度は?攻略のコツを伝授!

この記事では共通テストの2023年の国語の難易度を紹介したいと思います。

私は大学受験を指導している仕事をしているので、生徒の感想を踏まえて紹介します。

攻略法とともに紹介しますので、今後受験する人は、是非参考になさって下さい。

この記事は、主にこれから共通テストの対策に入る高1、高2生に役立ちます。

共通テスト2023年の国語は難しいのか?全体的な所感。

結論から言うと、やや難化している印象です。

何より、共通テスト2023年の国語は現代文の二つが厄介。
現代文でいかに時間を使わずに、古文漢文を片付けられるかが勝負になったと思います。

なぜかというと、評論は文章自体も難しくて、二つあって時間がかかる上に、選択肢も厄介。

ぼーっと読んでいるとミスります。

さらに小説は文章自体はそんなに難しくありませんが、選択肢がそれっぽく見えてきて、これもぼーっと読んでいるとミスります。

そして古文は『俊頼髄脳』で、内容は標準的でしたが、和歌の文章穴埋め選択肢のXYが消去法も併用しないと、選びにくいような状況でした。

ただ、最後の漢文だけはそんなに難易度が高くなく、問3の豈不の「豈に~ずや」の詠嘆形に気づけたら、④か⑤に絞れるので楽ですね。

共通テスト国語の今後の具体的な対策とは?

対策をお話ししますが、まず、現代文は情報量が増えている印象がありました。

文章ⅠとⅡで対比する問題もありましたからね。

最初の頃は、きちんと本文を読んで、選択肢は本文と照合して確認する力を付けて、確実に解答する力を付けたいです。

しかし、高三になってからは時間を計って、本文を素早く読み(ダラダラ読まない)、その時間内に早く当てる技術を身につけたいです。

これが出来るかどうかが勝負でしょうね。

そして、古文漢文は高2の終わりまでに確実に基礎力を付けて欲しいと思います。

古文でいうと、古典文法(助動詞確実にし、助詞もできるだけ多く覚える)、古文単語をほぼ完璧にして、一通りの解釈の練習を積んでおく。

高3になってからは、他の教科も追い込まねばならないので、なるべく早く過去問演習に早めに入りましょう。

漢文に関しては、古文と同じ要領で大丈夫ですが、句形と漢字解釈力を付けましょう。

句形を一通り覚えたら、実際の読解問題集で解釈の力を付けるといいです。

特に漢文で大事なのは、漢字解釈力。

たとえば「人の短を難ずる」=「人の短所を非難する」といった具合です。

これは、「短」「難」の意味を問われておりますが、その漢字を含んだ熟語「短所」「非難」をイメージすれば行けますが、これはある程度慣れが必要ですからね。

さらに、漢文は難易度がそんなに変わりませんので、過去問演習で充分演習を積めば対処できると思います。

以下、一言ずつ簡易解説してみますね。

2023年共通テスト国語 評論の簡易解説。

難しい。というか時間がかかってウザい印象でした(笑)。

共通テスト発足以降、やっと対比するような問題が出てきた問題で、これに時間がかかると思いました。
文章自体の難易度は据え置きで、正直、対比する観点が必要な分、難化しております。

1 全て合わせて当然。
2 ③「生を実感」→「子規の自身の存在を確認」を言い換えている。
3 ②「外の世界を平面化されたイメージとして映し出す仕掛け」→「外界を二次元に変えるスクリーン」を言い換え
4 ⑤でしたね。「窓に換気ではなく、視界と採光を優先」「外界を切り取るフレーム」で決める。
5 「風景の観照=風景を通じて、自分のことを見つめる」から、③。⑤がダミーか。
他は観照(テオリア)性がないので×
6 ⅰやや難④文章Ⅰは窓の性質つき、Ⅱは無し。Ⅰ引用に窓とは書いてないが、「要所要所取り払い」   が窓を指す。たとえわからなくてもⅠの引用後に、「窓(開口部)と壁をいかに構成するか」    と引用部分をまとめてあるのを見ましょう。
ⅱ難問②。根拠が拾いにくい。ルコルビジェの住宅は「住まいを徹底した視覚装置と考えていた」   「住むための機械」「見るための機械」とあるので、②だと思われるが難しい。
①「建築論」③「子規の芸術」がずれている感じがするし、④「換気」は絶対ダメ。
ⅲ易しい。5のテオリアの事情と同じ問題。③

2023年共通テスト国語 小説の簡易解説。

そんなに内容は難しくないが、これもやや時間がかかってウザい。というか問題数が多いと思いました。
あと語句無くなりましたね。

1 簡単、自分の案がいけると自信を持っていたが「なんだこれは?」と言われたので①しかない。
2 簡単、自分のバカさに気づいたと主観的要素が書いてある珍しい例。
⑤の最後の部分で目星を付けておく。
3 心情系の線型。Cの時点での気持ちから決定すると、①④⑤に絞る。
④「同情」がダメ、①「老爺の飢えのほうが」がダメ。
⑤に「苦痛を感じながら」は先行心情「苦痛をしのびながら」とある。なので⑤
4 簡単。「それ」→「芋や柿をかすめる生活」①「農作物を盗む」しかない。
残りをチェックしても変な箇所はない。②は「盗む」要素がないので△
5 簡単。①しかない。他はずれてる。
6 簡単、直後に「この瞬間」とあるし、それを追っていくと先行心情が書いてあるのが④しかない。 「ある勇気」→「新たな生き方を模索しようとする気力」というのもいけそう。
7 ⅰ③マツダランプ絡みで「事「物」」とある。
だから戦時のやりかたが会社に残っていると言うこと。
ⅱ ②とわかったけど、③と迷った。「焼けビル」は「餓えた生活や、不本意な仕事」ではあっても
「決別」ではないのか。これが強烈なダミーですな。

 

2023年共通テスト国語 古文の簡易解説。

文章的にはまあ普通かな…。去年の方が読みにくい。ただ選択肢はそこそこ難しい。
4のⅲはともかく、ⅰⅱが少し根拠が取りにくいと思いました。消去法を併用して対処すれば正解できます。

1 やや難ア「やうやう」で、③④⑤。「まはす」が他動詞なので、③か。
イ「ことごとし」=おおげさだ ④
ウやや難①がダミーですな。ただウの文は倒置しているので、①では通らないので、
強調するときに使う②が正解だが、生徒には選びにくいかな。
2 簡単。①現在推量ではない、②聞き手への経緯。③は正解。④「ぬ」は打消、⑤「なり」動詞。
3 ⑤消去法でいけば行けるかな。
4 ⅰやや難、しかし1つ目の和歌の直訳に近い④がいい。「魚が住んでいないのだろうか」が○、①「釣りすぎたせいで」②「休める」が誤読③「そこにあなたが」がダメ
ⅱ やや難①が一番本文に近いかなあ?②は恋の根拠が無い。天皇の后に恋してはダメ。③がダミー、この場にふさわしい歌だけなので、根拠無し。④こじつけ。
当意即妙、掛詞が和歌でほめられるポイントである。
ⅲ これは普通かな。③が正解。①「指名した責任追及」②ダミー「無能さ」内面は不明
④「連歌を始めたせいで超過」がダメ

2023年共通テスト国語 漢文の簡易解説。

ハッキリ言って簡単。これは1ミス程度に抑えておきたい。

1ア「よしなし」と同じ→① イ「おもへらく」① ウ賢者を探している文脈なので⑤「弁別」
2は明らかに③簡単、必須。
3は「豈に~ずや」の詠嘆形に目星を付けて、④か⑤
「賢者を登用しようとしてもできず、臣下は役立ちたいと思っても方法がない(できない)のは、
なんと、貴賤が隔たっており、朝廷と民間が隔たっており、堂は千里から遠く、王城の門は九重よりも深い(入りにくい)からではないか」
となり⑤
4 直後を解釈できたら楽勝。
5 「同類の人によって求めたら、必ず同類によって(同じような人がここに)到着するからだ。」③
6 直前により明らかに④
7 第2段落の最初の文を訳せば④となる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました