ドラゴン桜の東大模試6箇条とその合理性を、この記事で検証したいと思います。
受験生にとって、模試の受験は必須ですよね。
ドラゴン桜の作中で、桜木先生が東大模試6箇条を紹介していますが、まず、それらを紹介します。
私は予備校や進学校で今でも実際に受験指導しているので、その経験を元に、その東大模試6箇条がきちんと合理性があるのか、検証します。
さらに補足したい7項目目を紹介しますので、是非参考にして下さい。
ドラゴン桜の東大模試6箇条を一挙にご紹介!
では、最初にドラゴン桜の東大模試6箇条を全て並べてみましょう。
- 東大模試は年6回受ける。
- 国語は必ず古文から解く
- 数学は言葉で方針を書く
- 必ずおやつを持っていく
- 社会は既習範囲しか出題されない
- リスニング試験でメモを取るな
でした。
実際に桜木先生が自信満々で生徒たちに話していましたので、正しいのかそうでないのか、それぞれ以下で検証していきましょう。
東大模試は年6回受ける。
さて、最初にこの一つ目。
これは私も賛成で、ちゃんとした理由が2点あります。
■体を慣れさせるため。
■今の自分の実力と立ち位置をはかるため。
実際の入試は二日に分けて行われますが、模試は一日で行われて苦しいでしょうが、多少無理してでも受けておきましょう。
受験は体力勝負でもあるので、それくらいの体力が無いと乗り切れません。
ただし、短期間で連続で受ける必要はありません。
なぜならそんなに実力も変わっていないだろうし、短期間に詰め込むと、疲れてしまうから。
そして、東進、代ゼミ、河合、駿台とありますが、特定の予備校のものに偏ること無く、全ての業者のを受けたいですね。
国語は必ず古文から解く
次に東大模試6箇条の2つ目、
ですが、これもほぼ合理的です。
東大国語の古文漢文である大問2と3ですが、比較的基礎的な問題が多く、基本に忠実にきちんと読めば難なく書ける事も多いです。
それに対して現代文の大問1と、文系の人は大問4が現代文。
これは難問も出題され、解答欄はほとんど2行ですので、字数の圧縮の関係など、考えることが多いため苦戦は必至です。
ただし、「ほぼ」と書いたのは、まれに現代文が得意で、どんな問題でも無難な解答を書ける子もいるからです。
そんな人は現代文からやっても構いません。
要するに古文からやるのが正解なのではなく、あなたの点数がより高くとれたら正解なのです。
数学は言葉で方針を書く
次に東大模試6箇条の3つ目
ですが、これもその通りです。
数学は、文字や数字だけで解答を書く場合もあると思います。
しかし、東大数学はとても難しいです。
表面的な理解だけしている受験生や、あまり演習を詰んでこなかった人には辛い試験になると思います。
だから、どう解こうとしているのか、方針だけでも書けば部分点を少しもらえることもあるのです。
このように「解けない」状況でも、方針だけでも書いて1点でも多くむしり取れる子が勝ちます。
必ずおやつを持っていく
そして次に4つ目。
これも正しいですね。
東大模試はかなりの長丁場です。
朝から晩まであります。
その間昼休憩はあるでしょうが、当然ながら、おやつやお弁当、夕食の支給はありません。
当たり前ですが、受験生にそんなサービスは無し!
売店さえ無い可能性が高いです。
ということは昼の三時頃、どうなるか分かりますね?
非常食として、おやつを持っていきましょう。
社会は既習範囲しか出題されない
さらに5つ目、
これは心得というより、情報ですが、当然ながら本番の東大試験は当然社会は全範囲から出ます。
しかし、予備校が作っている東大模試は高校三年生が受けるわけですから、未履修範囲を忖度して、範囲を「手加減」してくれています。
よって、出題範囲を猛復習して、高得点、高偏差値をたたき出して、自信をつけましょう。
「オレ、これだけ取れた!」
と思えれば、それだけでも心理アドバンテージとしては大きいですからね。
リスニング試験でメモを取るな
最後に東大模試6箇条の最後、6つめ、
ですが、私は過去、リスニングの時にメモを取っていました。
なぜなら一昔前は、メモを取ってもある程度点数をとれたのです。
しかし最近は英文も巧妙になってきていて、英文中のほんの些細な一言で判断する問題もあります。
メモを取ることに躍起になっていては、その大事な「一言」を聞き落とす可能性があるのです。
これの対策としては、「fish→魚」といちいち日本語変換していては、スピードについて行けないので、英語を英語のまま理解しておく、英語脳を作る必要がありますね。
その訓練としてシャドーイングをはじめとした大量の音読練習をして、英語脳を作りましょう。
「そんなの毎日やってられねーよ!」
と面倒に思いましたか?
学校の行き帰りの歩行中や、電車の中でいいのです。
音楽プレーヤーを持って行き、小さい声でいいので(声の大小は関係なし)、スキマ時間を利用して大量にシャドーイングしていくのがオススメ。
ただし、自転車に乗りながらイヤフォンをすると警察に注意されるのでご注意!
補足 ドラゴン桜東大模試6箇条を、もう1箇条追加します。
さて、今回は東大模試6箇条を紹介しましたが再度まとめましょう。
- 東大模試は年6回受ける。
- 国語は必ず古文から解く
- 数学は言葉で方針を書く
- 必ずおやつを持っていく
- 社会は既習範囲しか出題されない
- リスニング試験でメモを取るな
でしたが、さすがドラゴン桜、合理的なものばかりでした。
しかし、私はこれ自体は合理的なのですが、次の7を追加したいのです。
それは、
です。
上記の1~6はメンタル的な項目がありませんでしたからね。
東大受験勉強は甘くはなく、「勝たなければいけないもの」だと思うと、プレッシャーやストレスになります。
しかし、あなたが受けるのは東大模試です。
よって、これで失敗しても受験の失敗(不合格)ではないですよね?
ならば、むしろ気楽に受けて、模試を楽しんでくるという余裕がある方が、今後受験勉強を進めやすくなると思われます。
「賢そうな奴が受けに来たら嫌だな~」
「あの問題出たら嫌だな~、出たらどうしよう~」
とネガティブに考えるのでなく、
「どんな人が受けに来るんだろう?かっこいい人(orかわいい人)いないかな?」
「どんな問題が出るんだろう?知らない問題なら知見が広げられてラッキー!」
とポジティブに考える方が、楽ではないですか?
それに学ぶことは決して苦ばかりではなく、本来は楽しいものであるはずです。
それにドラゴン桜2期のドラマの時に、瀬戸とバスケのスローイン対決をしていましたが、気負っていた瀬戸より、気負わずに気楽にやっていた桜木が勝ちました。
この例からも分かるように、平常心を失った方が明らかに不利なのです。
無理に高得点を取ろうとするのでは無く、「今まで学んできたことをぶつける。」
これくらいの感覚で受けに行きましょう!
ポジティブに考える余裕のある子の方が、私の経験上、東大に限らず第一志望に受かる確率が高いですね。
頑張ってください。
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☆関連記事として、東大合格10箇条記事と、共通テスト5箇条記事です☆
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