るろうに剣心の鵜堂刃衛の強さとは?かなり強い彼が負けた2つの原因も考察!

この記事では、るろうに剣心の刃衛(じんえ)の強さについて解説したいと思います。

刃衛(じんえ)とは、初期の頃の敵で、人斬りであった頃の剣心と戦いたがっておりました。

剣心が戦った最初の強敵でしたよね。

この記事で、彼の作中での活躍や敗因をまとめますので、是非参考になさって下さい。ネタバレ注意でお願いします。

この記事は、るろうに剣心の刃衛(じんえ)に興味がある人に役立ちます。

るろうに剣心の鵜堂刃衛(じんえ)の強さは?

この作品における刃衛ですが、本名は鵜堂刃衛(うどうじんえ)といいますが、その強さは、十本刀より少し弱い程度です。

序盤に出てくる強敵のような感じですが、彼は相当の強さです。

なぜなら、最初で谷卿の屋敷で襲いかかってきた時も剣心は真剣な表情で素早く動いていたし、卑怯な手段を用いているものの、剣心を人斬り寸前に戻すまで覚醒させているからです。

二階堂兵法という剣術を極めた達人で、さらにその開祖だけが使える、相手を一方的に金縛りにする技「心の一方」も使えます。これは、左之助以上の達人には利きませんが、魔術を使えているのと同義。

よって、少なくとも雷十太よりは強く、後述する「心の一方」で動きをのろくされている左之助よりも強いと思います。

→雷十太の記事はこちら。

鵜堂刃衛(じんえ)のプロフィール

兇刃・兇賊の「黒傘」という俗称で、主に政府の要人たちをターゲットとして、いわゆる「暗さつ者」をやっている人物で、作中に出てくる人斬りの一人です。

刃衛(じんえ)は、るろうに剣心の中でも序盤に出てくるので、そんなに危険な大物扱いはされておりませんが、単なる雇われ人斬りで、彼は何かの正義や思想に基づいて斬っているわけではないのです。

つまり一言で言うと、さつ人欲に忠実になっている純粋な意味でのころし屋に近く、純粋に人を斬ることだけを楽しんでいるような、作中屈指の危険人物です。

志々雄のように明確な復讐意図も無いし、鵜藤刃衛だけはガチで狂っているように見えた

よって、こういう何かにしたがって動く人物ではない、本来の自分の欲望のために動く人間は守りに入ることが無い分、得体が知れずに強いのです。

またもちろん性格的にも汚く、最初に谷卿を狙って屋敷を襲撃した際も、ドアから来るのではなく、窓から奇襲を仕掛けておりました。

→明治政府のダメ維新志士、谷についての記事はこちら

このときは、大勢のチンピラ用心棒も沢山居ましたが、もちろん彼らの命も多く奪いました。

さらに、このときに剣心は仕留め損なったのですが、そのあと、河原で剣心と一緒に話していた薫をさらって、剣心が本気で戦わざるを得ない状況も作りました。

などなど、これらの鵜藤刃衛(じんえ)の行いを考えると、彼は作中屈指のかなりの外道。

 

プロフィール的には、

  • 幕末の頃は、新撰組隊士だったのですが、彼は純粋に人の命を取ることが趣味みたいなやつで、任務に関係な人をあやめたので、隊を追い出されて失踪した。
  • 再び京都に出てきたときは、金で要人を始末するはぐれ人斬りのような奴として暗躍していた。
  • 明治になり、修羅道に浸かったまま、作中で陸軍省の要人である谷三十郎(以後、谷卿)の始末のために現れる…そのときに鉢合わせた剣心に執着して後に彼と決闘する。

という状況ですね。

鵜藤刃衛(じんえ)の流派 二階堂兵法

前述したように彼は二階堂兵法という流派の使い手です。

その三つの斬撃の形は、「一文字(横薙ぎ)」「八文字(払い)」「十文字(横薙ぎ、唐竹割り)」です。これらの漢字を組み合わせると、「平」の字になり、「平法」と呼ばれています。

なお、物語の中で二階堂平法の説明図では、本来は2本の刀を使用して斬撃を行うようですが、刃衛は左之助からも「速い」と評されるほどの剣の速さを活かして、刀一本で「平」の字を描いて見せました。

また、元新選組隊士である名残りか、物語の中では新選組特有とされる片手平突きも、「二階堂平法・一文字の型」の横薙ぎと連続技として使用しています。

後に登場した斎藤も片手平突き・牙突きから横薙ぎの第二攻撃に繋げてみせ、新撰組副長土方歳三が考案した平突きならではの連続技と説明されました。

→斎藤一の強さの記事はこちら

鵜堂刃衛(じんえ)他のキャラにない強さ 心の一方

刃衛(じんえ)は、剣心が作中で戦った最初の強敵という感じで、薫を人質に取られたことで怒り狂った剣心も楽勝したわけではなく、技を出して倒しました。

また剣心の次に強力な左之助も谷卿の護衛に当たりましたが、腕を切られていました。

刃衛(じんえ)も、左之助のことは他のチンピラ傭兵よりは評価しておりましたが、彼では刃衛(じんえ)は倒せなかった可能性が高いです。

そんな刃衛(じんえ)の他のキャラに無い強さとは何でしょうか?

それは、何よりやはり「心の一方」という秘技。

まず、刃衛(じんえ)が使う流派は、二階堂平法という、歴史上に本当にありましたが、それはともかく、彼は「心の一方」という不思議な魔法のような術を使います。

この技は剣心の作中でも非常に珍しく、彼しか使えない唯一無二の技で、高めた剣気を発することで催眠をかけます。

この技って、はっきりいって反則だよね!

彼がどうしてこんな術を使えるかは明かされません。

が、高めた剣気をたたき込むことで神経を麻痺させ、相手の動きを奪うこの技は、まさに秘技!

谷卿のところにいたチンピラ用心棒は、これにやられて麻痺して動けなくなり、一気にやられてしまいました。

まあチンピラ用心棒では、心の一方がなくてもやられていたでしょうけどね(笑)

この心の一方は、自分にもかけることが出来て、「我、最強なり!」というかけ声で自分に暗示をかけました。

それで一時的にすごくムキムキになったのです。

剣心には適いませんでしたが、この技は筋肉操作ができると言うことで、他作品で言うと幽遊白書の戸愚呂弟のような強さのコントロールが可能という点は評価出来ると思います。

 

るろうに剣心の鵜堂刃衛(じんえ)の敗因2選を考察

相手の動きを封じ、自分も強くなれるという、超強力な心の一方。
しかし、最後は鵜堂刃衛(じんえ)は剣心の双龍閃で簡単にやられました。

ただ、私は鵜堂刃衛(じんえ)は、実力的には決して噛ませ犬的なポジションでは無いと思います。

充分に強くなれる可能性があるからです。

ではなぜ負けたのか?

私は敗因が2つあると思います。

それを以下で詳しく説明しますね。

刃衛(じんえ)の1つ目の敗因は?

まず、1つは性格的な甘さ。

なにより剣心を甘く見て、薫をさらうという卑怯な手段を用いて本気を出させたこと。

これが最大の敗因です。

一流の剣客なら相手の強さを察知できるはずだし、剣心がるろうに状態ならともかく、もと新撰組だったら人斬りになったときの強さや名声を知らないはずは無いと思います。

つまり、相手を舐めていたこと(いわゆる舐めプをしたこと)が最大の原因でしょうね。

だから薫をさらうことなどせず、普通にるろうにの時のまま剣心を始末していればよかったのです。

刃衛(じんえ)の2つ目の敗因は?

そして、もう一つの敗因は、体や技の鍛え方が甘いこと。

相手を麻痺させる心の一方ですが、これは刃衛(じんえ)よりも強い気魄を持てば敗れます。

その刃衛(じんえ)の剣気ですが、剣心には無効化されるのはもちろん、そもそもケンカ屋の左之助に破られており、そんなに強いとはいえないと思います。

せいぜい、努力もせずぶくぶく太った谷卿やチンピラ用心棒にしか通じません。

さらに、強くかけて呼吸が出来なくなるくらいだったはずの薫にも、極限状態の中で破られております。

あれ?刃衛(じんえ)の剣気ってそこまで強いわけではない?(汗)

そして極めつけは、心の一方を自分にかけた後、剣心の双龍閃の一撃で腕をやられておりました。

 

あれ?ここでももろさが目立つけど(泣)

その後は剣心の消化試合…。

ここまで見ると、技や体の鍛え方が甘く、ちょっと弱いと言わざるを得ません。

どうすれば刃衛(じんえ)は剣心に勝てたのか?

ただ、心の一方自体はチート級の魔法みたいなものだし、新撰組に所属していたなら、斎藤や永倉のような猛者になれた可能性もあったと思います。

ではどうすれば剣心に勝てたか?

一言で言うと、まじめに修行すれば良かったのです。

逆に言うと、それは、新撰組に所属し続けてまじめに鍛えることをせず、自分の趣味には知って隊を抜けた挙げ句、自分の強さに慢心したから負けたと思います。

作中を見る限り、刃衛(じんえ)は単なる狂人のような奴なので、まじめに鍛えるような描写も特にありませんでしたからね。

先に述べた1つ目の敗因にも通じますが、彼は性格的な心の甘さを改善し修行しないと、モブキャラには勝てても、剣心達のような猛者には決して勝てないと思います。

弱い物いじめばかりしてもつまらないでしょうし、まじめに修行をして剣心を倒せるようになれば、さらに要人の始末の仕事ができるのに。

だから刃衛(じんえ)には、自分の甘さに勝って、まじめに修行をして相手を舐めずに戦ってほしいものです(笑)。

るろうに剣心のキネマ版の鵜藤刃衛

さて、原作の他に、キネマ版の番外編のようなるろうに剣心があるのですが、この鵜藤刃衛は結構雰囲気が違います。

なにより原作よりも恐ろしい形相になっており、谷の屋敷では無く、神谷道場に直接襲いかかって薫を攫いに来るので、より変質者度合いが増しました。

そして、剣心と戦うのも共通ですが、飛天御剣流を8つ食らってもまだ倒れません。

あの鵜堂刃衛が、ここまで強くなるなんて!!

と思わざるを得ない戦いぶりでした。

ちなみにキネマ版の飛天御剣流は表記や読みが微妙に異なっております。

出てきたのが、龍昇閃、龍環閃(+凩、旋、嵐)、龍墜閃、天翔龍閃(てんしょうりゅうせん)。

なんと天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)が、普通の技になっており、逆に奥義が九頭龍閃(ここのつのがしらのりゅうのひらめき)となっております!

こういう言葉遊びって結構面白くないですか?

さらに、薫には真の一方の強い版をかけるのではなく、実際にいためつけて、放置すれば命を落とすくらいまでに気絶させておりました。

キネマ版や後述の実写映画版ではこういう原作からのマイナーチェンジが楽しめますね。

でもって、それを食らったまでなお生きている刃衛でしたが、原作通り、剣心が刃衛にとどめを刺そうとした瞬間、自らとどめをさしたと思った薫が起き上がって剣心を制止しました!

このことに衝撃を受け、刃衛は原作通り、自ら命を落としていきました。

以上のように、剣心に大技まで出させた鵜堂刃衛は原作より強敵だった印象ですね。

るろうに剣心の実写映画での鵜堂刃衛

では最後に、実写での鵜堂刃衛を紹介します。

その俳優さんは吉川晃司さんでした。

実写映画の第一作目、「るろうに剣心」(無印)に出てきておりました。

実写映画は尺の関係で、省略されているエピソードや、いなくなっているキャラがいるのに、この鵜堂刃衛は実質的にラスボスのような扱いでかなり優遇されております。

鵜堂刃衛は原作と違って谷卿の屋敷を襲うエピソードはありませんでしたが、薫をさらって真の一方を強めにかけ、剣心を脅したシーンも再現されています。

 

さらに「薫殿を守るため俺は今一度人斬りに戻る」とか、双龍閃でやられるところも再現されておりました。

そしてそして最期の名台詞「お前がいつまでるろうになどとほざいていられるか、地獄の淵で見ていてやろう」まで再現されております。

剣心とのチャンバラのシーンも長めだったし、かなりの優遇キャラだったと言えるのでは無いでしょうか?

 

るろうに剣心の鵜堂刃衛(じんえ)のまとめ

最後に刃衛(じんえ)についてまとめます。

  • 政府の要人たちをターゲットとして、いわゆる「暗さつ者」をやっている人物で、作中に出てくる人斬りの一人。
  • 単なる雇われ人斬りで、彼は何かの正義や思想に基づいて斬っているわけではない危険人物。
  • 幕末の頃は、新撰組隊士で、純粋に人の命を取ることが趣味。任務に関係な人をあやめたので、隊を追い出されて失踪。その後、金で要人を始末するはぐれ人斬りとして暗躍。
  • 明治になり、修羅道に浸かったまま、作中で陸軍省の要人である谷三十郎(以後、谷卿)の始末のために現れる…その後、剣心に執着して後に彼と決闘し敗北。
  • 二階堂平法という剣術を使うが、その開祖のみに使える心の一方という秘技で、相手や自分に催眠術をかけられる。
  • 敗因としては、性格的な甘さや、技や体の鍛え方が甘さだと思われる。
  • キネマ版の鵜堂刃衛は、原作以上の恐ろしい形相と強さで、ラスボスのような扱いになり、「九頭龍閃(ここのつのがしらのりゅうのひらめき)」という奥義を出させている。
  • 実写映画版の吉川晃司さん演じる鵜堂刃衛も、「るろうに剣心」(無印)映画のラスボスのような扱いであるが、谷卿の屋敷を襲うシーンが無い以外はおおむね原作通りの強さである。

このように、実力は左之助以上にあるはずなのに原作では、非常に残念なキャラとして終わりました。

特に最後の敗因は、彼の内面的なものです。

まじめに修行していれば心の一方も強くなるでしょうし、彼の好きな要人の始末も任せてもらえるのに、非常に残念なキャラになりました。

しかし、キネマ版ではかなりの恐ろしい強敵として描かれており、強さもアップしておりますので、一度ご覧になって欲しいと思います。

そして、吉川晃司さん演じる鵜堂刃衛もなかなか味があるのでこちらも必見です。

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