ドラゴン桜の数学特訓プリントって効果的?その効用を受験指導者が検証!

ドラゴン桜には、数学特訓プリントなるものが存在します。

ドラゴン桜とは、弁護士、桜木先生が東大受験を指導していく物語ですが、その中で数学の先生がそのプリントを持ってきたのです。

今回はそのプリントがどのようなものか、また私は大学受験を指導した経験があるので、本当に効果があるのか、代わりになる物がないかを検証していきたいと思います。

この記事は、ドラゴン桜の数学特訓プリントの効能を知りたい人や、実際に似たような物を入手してみたい人に役立ちます。

 

また、受験生が身内にいる場合にむけてのアドバイスも記していきますので是非参考にしてくださいませ。

ドラゴン桜の数学特訓プリントの内容とは?

さて、ドラゴン桜の数学教師、柳鉄之介先生の数学特訓プリントですが、

結論から言うと、単なる計算プリントでした。

問題としてはいくつかピックアップしてみますと、

  • 28-44
  • 48÷8
  • 120÷4
  • 225÷5
  • 282-53
  • 1008-14

などの問題が100問ある、小学二年生レベルの計算プリント

「計算プリント?!」

と私も最初は思ったものです。

柳鉄之介先生は昭和の詰め込み教育をよしとする、いかにも昔気質の数学のお爺さん先生です。

 

そんな方だから、てっきり、東大レベルの数学の難問集なのかと思いました。

ドラゴン桜の数学特訓プリントの効果とは?

では、そのような計算プリントがなぜこのような内容で、はたして効果があるのか検証していきたいと思います。

桜木先生曰く、数学(算数)が苦手になるのは小学二年生だからで、その時点の計算が出来るようになれば数学が得意になるとのことです。

思えば小学二年生って、教壇に立ってみんなの前で九九を言わされましたよね?

あれ、シャイな自分には嫌だったなぁ、と苦い思い出が蘇りました(笑)。

そして、数学特訓プリントの効果なのですが…。

効果はあります。

大学受験を指導していて思うのは、伸びない子は学校に配られる教科書に書いてあるような基礎力が欠けています。

数学で言うと、計算でつまずくわけです。

計算力をつけておくと、

計算力がある→途中の計算もスピーディになる→失点の可能性が下がる

 

というふうになります。

逆に言うと、

計算力が無い→時間もかかる→結果失点する

 

という悪循環に陥ります。

だから計算力の養成はやっておいて絶対に損はありません。

計算力とは、これから城を築くための「土台」になりますからね。

 

ただし、これはドラゴン桜第一期の生徒、矢島と水野が小学生レベルのことから怪しかったので、柳鉄之介先生が数学特訓プリントと称して持ってきてくれたのだと思われます。

さすがに東大を目指す高校三年生がこのレベルから始めることは、ほぼ無いですけどね。

考察 ドラゴン桜の数学特訓プリントの代わりになる物、そして発展版+また他の教科版はどんなもの?

数学特訓プリントは売られていません。

しかし代替品は用意できます。

単純に計算ドリルでOKで、本当にドラゴン桜レベルの物を入手したかったら、たとえば公文式さんの問題集で充分代替できます。

ただ、これはドラゴン桜初期の矢島みたいに、本当に勉強してこなかった人用の物で、普通の高校生は楽勝だと思います。

そして、「もっと発展的なのがいいんだよな~」と言うこともあるでしょう。

では、この数学特訓プリントの発展版はどんなものになるでしょうか?

ドラゴン桜での実際のプリントは小学二年生の計算でしたが、それの発展形は、

  • 六年生版で、3ケタ同士の計算
  • 中学版で、文字式の計算、ルート含めた計算、公式の利用
  • 高校版で、色んな定理や法則を用いた計算、各分野の基礎問題

 

ということになるでしょう。
これらの基礎問題は、本当に100問くらい反復しないと、習い始めたばかりの生徒は覚えません。

さらに、これを他の教科版で考えるとどうなるでしょうか?

■国語は、高校レベルの漢字、言葉の意味、古典文法、古文単語、漢文句形
■英語は、高校レベルの単語、基本的な文法や構文の和訳
■社会は、基本的な歴史上の出来事や人物、地名、政治用語の確認
■理科は、基本的な法則や計算問題

 

くらいでしょうか。

実際は、国語や英語の単語や漢字の確認プリントは、日々の小テスト形式で扱われるでしょう。

が、理科や社会は、時間数も少ないので、学校で細かくケアしてくれることは少ないです。

「こういう数学特訓プリントの社会版や理科版があればなあ」

と思ったものです。

まとめ ドラゴン桜の数学特訓プリントの存在意義

ドラゴン桜の数学特訓プリントは、単なる小学二年生の計算プリントでしたが、これを正確にスピーディにできることは、受験における基礎になります。

小学二年生の算数が数学を苦手になる最初のポイントですからね。

もちろん、これだけでは足りず、その発展形もやってほしいですが、本当に怪しい生徒はこれくらいから始めてもいいです。

最後に、私は実際に大学受験を指導したことがありますが、点数の取れない生徒に限って、基礎的なことをおろそかにします。

私も初対面の生徒に対して、「基礎は固まっているの?」と尋ねると、

「一応、一通りやりました」
「大体出来ていると思います」

などと、「一応」とか「大体」という予防線を張って言ってくる生徒ほど、基礎ができていませんね、本当に(汗)

そして高校レベルの基礎力は、本当にしつこくやらせないと、生徒は覚えてくれません。

だから、ドラゴン桜を監修している先生に、他の教科の特訓プリントも作って欲しいものです(願望)。

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