武田観柳がるろうに剣心北海道編で再登場!他のキャラにない作中唯一の役割とは?

武田観柳がるろうに剣心北海道編で再登場しましたが、この記事では、彼が作中で果たした活躍とその役割について紹介します。

武田観柳といえば、「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」において少し情けない悪役でしたよね。

しかし、今回「るろうに剣心北海道編」で再登場し、意外な人物像を見せました。

彼はどのような役割を担っているのでしょうか?

その意義を解説します。

武田観柳の「るろうに剣心 北海道編」での活躍を紹介!

まず、武田観柳の「るろうに剣心 北海道編」での活躍を一言で言うと、最初は転売などをしてお金稼ぎをしていたが、阿爛と懇意になり、弟子(のような存在)にし、剣客兵器を一人倒したことです。

そもそも武田観柳は、前作の「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」で出てきた、東京で手広く商売をやっている青年実業家の男です。

しかし、本性は金を稼ぐために裏でアヘンの密売をしていた、残忍で狡猾な男。

つまり金のためには汚いこともする成金男ということです。

東京編でのみ登場し、恵がアヘン密売の片棒を担がされたときに剣心達や蒼紫と確執がありました。

観柳は当初、蒼紫と御庭番衆四人を雇っておりましたが、剣心に敗北し、邪魔になった蒼紫達を始末するためにガトリング砲を持ち出して剣心達もろとも始末しようと思ったものの、剣心にやられました。

そのときに御庭番衆の四人はガトリング砲によって命を落としましたけどね。

この確執の存在により、剣心が武田観柳と再会したときも、彼らは完全に相容れたわけではありません。

むしろ、お互いに過去にいた嫌な奴という印象でした。

ただ、武田観柳は剣心達と一緒に居た井上阿爛のことは気に入ったようで、(阿爛はいやがっていたものの)勝手に弟子扱いしていました。

そして、井上阿爛との連携で、なんと武田観柳は剣心達の敵、剣客兵器の一人を倒してくれた存在になりました!

そこで剣客兵器を倒したのも、かつて御庭番衆の命を奪ったガトリング砲でした。

 

 

武田観柳は「るろうに剣心」作中で果たした唯一無二の役割とは?

では、武田観柳は「るろうに剣心」という作中で、どのような存在だったのでしょうか?

結論から言うと、武田観柳は「何か優れたモノを持って、恵まれた環境に生まれた者たちへのアンチテーゼ的存在」ではないでしょうか。

彼自体は悪人ではありますが、剣心とは別のメッセージを読者に伝える存在だと思います。

具体的には、

  • 剣心、蒼紫、恵のように強さや美貌、才能、恵まれた環境を持って生まれた者は成功しやすい
  • 何も持たないモノが成り上がるには金を稼ぐべく、苦しい環境に耐えながら努力しなくてはならない

というメッセージ。

武田観柳自体は結構な小悪党で、恵を使って荒稼ぎし、御庭番衆の命を奪った前作ではあまり好きなキャラではなかったですが、この北海道編で印象が変わりました。

今は、彼のことをそこまで嫌いではなく、むしろ好きなキャラの一人です。

武田観柳は北海道編で本人の口から過去が明らかにされましたが、最初は何も持たざる者として生まれた貧乏人だったようです。

実際、武田観柳は美貌も強さも頭脳も持っておらず、そういう者が這い上がるには金を稼ぐしかないということを語っておりました。

そして、

「(恵も蒼紫も剣心も、)お前ら全員、美男美女じゃねーか」

みたいなことを言って、ひがんでいました。

武田観柳も、蒼紫や剣心には劣るものの、顔立ちは整っていて、頭も(せこいけど)そこそこ賢いと思うのですが、強くはないですね。

ただ、作中の設定で何も持たない男とされているようで、確かに「武力やコネがない者が成り上がるのには、金を稼ぐしか無い」というのも一理あります。

アニメで「金、これが力の証」というセリフを、憎たらしくも熱く語っていたのが印象的でした。

そして、もともと何も持たない武田観柳は、青年実業家として金を稼いで成り上がりますが、これは個人で稼ぐ力を身につけるべく、勉強しないと出来ないです。

つまり、「何も持たずに生まれた武田観柳は努力して賢くなり、金を稼いで成り上がる」という下克上ストーリーを武田観柳自身が体現しています。

この下克上ストーリーは、武田観柳が言うから憎たらしく映る部分もあるでしょうが、私はこれは現代社会でも同じ事が言えると思います。

才能も美貌など優れたモノが無い人間が成り上がるには、勉強(努力)して頭脳を身につけ、何らかの手段で金の力を稼ぐしかない。

このことを象徴したキャラだと思います。

それと、武田観柳は雑草の鍋を食べたことがあると語っていましたが、確執のあった剣心自身も最後はそこ(雑草の鍋を食べねばならないほど困窮した生活)に少し共感しておりました。

武田観柳自体は悪党で、そのやり口は褒められたモノではないですが、「何も持たないモノは、苦しい生活を強いられる」という社会の被害者かもしれません。

少年誌の主人公は確かに顔立ちも整っていて、強さも尋常じゃなく恵まれた人であることが多いですからね。

もちろん剣心や蒼紫も超人的な強さを手に入れるまでには努力をしたんでしょうが、素晴らしい仲間が居たり、支えてくれる人が居たりと、恵まれた環境で居ることが多いのは確かです。

しかし、武田観柳は、(少なくともそんな描写はなかったため、)個人で人より多くの金を稼ぐという努力をするしかなかった。

ということで、悪徳商人の役割をしていた武田観柳は、武田観柳なりに命を懸けて生きようとしていたんだと思います。

武田観柳の「るろうに剣心」での活躍と唯一無二の役割まとめ。

最後に「るろうに剣心」の武田観柳について述べたことをまとめます。

  • 武田観柳は、「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」で、東京で手広く商売をやっている青年実業家。しかし、本性は金を稼ぐために裏でアヘンの密売をした、残忍で狡猾な男。
  • 東京編でのみ登場し、恵がアヘン密売の片棒を担がされたときに剣心達や蒼紫と確執がある。
  • 当初、蒼紫と御庭番衆四人を雇っていたが、剣心に敗北し、邪魔になり、御庭番衆を蒼紫達を始末するためにガトリング砲を持ち出した。
  • 御庭番衆を手にかけたが、剣心にやられた。
  • 「北海道編」では、最初は転売などをしてお金稼ぎをしていたが、剣心達と再会。阿爛と懇意になり、弟子(のような存在)にし、剣客兵器をガトリング砲で一人倒した。
  • その後過去を明らかにしたが、蒼紫が北海道に来るとわかって逃げ出した。
  • 武田観柳は、美貌も才能も強さも富も何も持たずに生まれたため、貧困に苦しんだ過去を持ち、努力して商才を得て、金を稼いで成り上がった。(強くなっていって成り上がる主人公へのアンチテーゼ的存在)
  • 武田観柳は「何も持たざる者は金を稼いで成り上がるしかない事実を体現した」という作中唯一の役割を果たした。

以上、武田観柳は主人公達とは違った境遇を持ちますが、何とか頑張って成り上がった存在です。

武田観柳を憎たらしいと思ったあなたは、一度、観柳視点から剣心を読んで見て下さいませ。

 

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