るろうに剣心の蒼紫の俳優は誰?劇中での驚くべき変更点とは?

この記事で、るろうに剣心の蒼紫の俳優を紹介します。

蒼紫と言えば御庭番集のお頭ですよね。

原作の漫画では、剣心の命を付け狙う強力なライバルの一人でした。

しかし、実車映画の「るろうに剣心」は原作と比べて、細かい箇所はもちろん、大きな話の流れでも結構違いがあったりしました。

そこで今回は、蒼紫の俳優を紹介すると共に原作との変更点も紹介したいと思います。

ネタバレ注意でぜひ参考になさって下さい。

るろうに剣心の蒼紫の俳優は?

るろうに剣心の蒼紫の俳優は、伊勢谷友介氏です。

ちなみに、この俳優さんは2020年9月にとある容疑で逮捕されてしまいました。

そして、実写映画「るろうに剣心」の続編・最終章でも代役が心配されていたのです。

しかし、めでたく代役を立てることなく、最終章で同じく蒼紫の俳優さんは伊勢谷友介氏でした。

ただし最終章では偶然か必然か、蒼紫自体がかなり出番が減らされており、それは上記の事件が関係しているのかも知れませんね。

 

るろうに剣心の蒼紫はそもそも原作ではどんなキャラだった?

さて、伊勢谷氏演じる、四乃森蒼紫(しのもりあおし)ですが、1853年1月生まれの登場時24歳です。

かつては江戸城を守っていた人物で、幼少期から隠密としての鍛えられてきた、御庭番衆の御頭です。

かなり無口でクールで現実主義な性格で、一見冷たいように見えますが、実は仲間思いで情に厚い一面があるキャラクター。

その活躍から仕官の話なども来たようですが、同じく御庭番集で戦うことしかできなかった般若、式尉、癋見、ひょっとこという四人の事を思って、その話を断り、一緒に生きていきます。

そしてその大事な四人を失ってしまうのです。

そのことで作中の京都編の時は、「最強の華」を四人に捧げることにこだわるあまり、宿敵の剣心を倒そうと凶剣をふるう危険な人物に成り下がっておりました。

剣心との戦いで自分を取り戻し、その後は剣心の力になります。

戦いのスタイルとしては、蒼紫は、防御力の高い小太刀を用いて、さらに拳法を織り交ぜて戦うスタイルが独特ですね。

流水の動きという、非常になめらかで相手に捉えにくい動きも体得しておりますね。
さらに京都編になると二刀流になります。

結局人気も高いキャラなので、最終的には味方陣営として、活躍してくれたのが印象的です。

詳しくは避けますが、特に原作の人誅編では絶望的な状況の中、蒼紫抜きでは切り抜けられなかった場面があり、そこは非常にいい見せ場だと思います。

みんな絶望的な中、彼が居なかったら立ち直れなかったもんね!

「るろうに剣心」の原作と、映画での違いは?

前述のように、蒼紫は原作では仲間を失ったという悲しい過去があり、多少暴走しておりますが、彼らの供養にに最強の称号を捧げるという信念がありました。

一方、映画版ではどうでしょうか?

結論から述べると、「京都編で、志々雄一派でもないのに単なる剣心の邪魔をするキャラ」みたいな存在に成り下がったという印象です。

具体的には、

  • 観柳邸で大事な御庭番衆四人がやられたという描写がないので、剣心を狙う理由に乏しい
  • 原作より残忍で、慕ってくれていた女性である操も蹴った。
  • 気に入らない対応をした左之助もフルボッコにした。
  • 最終章で倒すべきだった敵がおらず、出番も大幅に奪われた

という状況です。

最初、よくわからない登場の仕方(いきなり前触れもなく登場)で東京に現れて、左之助に剣心の居所を尋ねるも、ぞんざいな対応をする左之助をその場でフルボッコ。

そして、剣心を追って京都に向かって、勝手に剣心に因縁を付け、返り討ちに遭う、

…という何のために現れたのかよく分からない存在でした。

そもそも、大した私怨がないのに剣心を付け狙うのは、単なるつきまとい行為に近いよね…。

そして、翁を傷つけられたことで操も一度は蒼紫を信用できなくなり、修羅に蒼紫に一度飛びかかっていくシーンがあるのですが、そのとき、蒼紫は操のことも蹴飛ばしておりました。

蒼紫は、原作では修羅に落ちたときも、言葉では彼女のことをぞんざいに扱うような態度ではなかったので、暴力で操を蹴飛ばすのは私は結構衝撃を受けましたね。

このキャラ変更は、私としては悪い意味で結構大胆だと思いました。

 

さらにTHE FINALでも、原作で蒼紫が倒すはずだった外印がもう最初の映画で観柳邸でやられたので、その見せ場も奪われました。

だから映画版の蒼紫は、剣心と戦う他は、

「剣心や斎藤、左之助が志々雄と戦っているところに加勢してくれる箇所が一番の見せ場」

といっても過言ではないほど、活躍の場がありません。

そのシーンをしっかり見てあげて欲しいと思います。

 

実写映画での蒼紫は、どうすればかっこよく見えた?【考察】

ここからはどう振る舞えば映画の蒼紫はかっこよく見えたのか、考えていきます。

結論から述べると、クールな一匹狼をやめて、今いる仲間をもっと大事にし、大局を見る広い視野を持つこと。

これに尽きると思います。

そもそも蒼紫は、視野が狭くて自己中心的だと言ってもいい性格でした。

原作でも、仲間を不幸な事故で失ったという事情が事情なだけに妄執にとらわれて、視野が狭くなっている部分がありました。

が、実写映画では仲間を失ったということがなかったため、単に視野狭窄が過ぎます。

ただ単に「強い者を倒したいから剣心を付け狙う奴」というようなキャラでしたからね。

これでは御庭番衆のお頭として、少しかっこわるいと言えます。

顔が美形キャラ扱いされているだけに、これでは残念だよね~。

だから彼は一人で居ると、「るろうに剣心」の原作でも映画でも、「最強」という妄執にとらわれる事になるので、仲間に身近に居てもらって、精神的に支えてもらう必要があると思います。

実際、「るろうに剣心」の単行本の漫画の作者コメントの欄で、蒼紫については心の弱いキャラというコメントがなされておりました。

※同様のことを、戦いの中で剣心も蒼紫に指摘しております。

心の弱さは孤独によってもたらされた部分もあると思われるので、操や御庭番衆を心の中でそっと大事に思うのではなく、もっとわかりやすく微笑みかけることなどをする練習をすればいいのです。

左之助のように、熱い思いで仲間思いになるキャラはさすがに蒼紫の性格的に合わないでしょうが、作中のような無愛想キャラではなく、仲間に微笑む、言葉がけするなど、もっとわかりやすく仲間を大事にする。

そうすれば、仲間達がさらに蒼紫を慕うと思います。

仲間が蒼紫をしたって、神谷道場にいた剣心の仲間のような存在が出来たら、映画のような、剣心へのつきまとい行為はしなかったと思います。

剣心を倒すという最終的な大目標はあったとしても、それよりも「先に日本を脅かす志々雄を何とかせねばならない」と思い至るはずです。

そうなれば、剣心と蒼紫は、斎藤とは違った感じの共闘関係になり、翁が蒼紫に無駄に傷つけられることも無かったでしょう。

志々雄を放置しておくことは、大事な仲間の危機でもあるのですから、私情にとらわれて剣心をねらうことはせず、大局的に見ることができたら蒼紫の性格上、志々雄を放置することはしないはずです。

剣心と共闘関係になれば本当にいいキャラとして立ち回れたはずでした。

「お前(剣心)と俺、どちらが強いか今すぐ決めたいが、今は志々雄が暗躍して日本の危機だ。お前(剣心)との勝負は、日本の悪鬼、志々雄を倒してから付けよう」

となればよかったのです。

そうすれば邪魔をするキャラという不名誉な役回りは回避できました。

ただし、これでは原作漫画の人誅編の最後の、斎藤と剣心の関係と同じような感じになるので、キャラは被りますけどね。

そして、賢すぎてキャラが立ちませんけど、かっこよく見せることは活躍次第で出来ると思います。

もっとも、蒼紫は、

「どうせよくいる、最初は敵だけど肝心なときに現れて、剣心を助けてくれるかっこいいキャラだろ?」

というコメントが読者からあったらしく、その反発として敵の一員にしたという設定があったらしいのです。

だから蒼紫が敵になる展開は映画でも避けられないとしても、もう少し何とかならなかったのでしょうか?

この映画の展開は、私も結構悲しかったです(涙)。

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