るろうに剣心の新アニメの17話「決着」の感想！多くのアニオリがある回！？

2023.10.26

るろうに剣心の新アニメ、第17話の「決着」の感想を書きますね。

前々回から雷十太という大男が出てきておりますが、彼の話の続きですね。

今回もお楽しみ要素の原作との違いを紹介します。

今回は多くのアニメオリジナル要素がありました！

そこもご参考になさって、違いを楽しんで下さいませ。

ネタバレ注意でお願いします。

るろうに剣心の第17話の感想

今回は、雷十太という真古流を広めようとするおっさんの話の続きです。

堅物で心から剣術の将来を憂えるおっさんで剣心を仲間に引き入れたかったっぽいのですが、結構怪しそうな雰囲気をぷんぷんさせており、前回の最後に、由太郎が剣心達と共に林道を歩いていたときのことです。

雷十太が剣心に奇襲を仕掛けてきました。

全然正々堂々でもないし、もう本性を現しましたね。

なりふり構わず、自分の気にくわない剣心を始末しに来たわけですね。

それだけならまだしも、纏飯綱（まといいずな）では剣心を仕留めきれないのがわかったとたん、飛び飯綱という、斬撃を飛ばすような技で攻撃してきました。

これが前回の最後というか、今回のオープニング！

剣心は何とか紙一重で避けたのですが、それが由太郎の右腕に命中。

そして由太郎は恵のところに送られていきました。

で、当の雷十太と言えば、自分の弟子が犠牲になったというのに心配するどころか、「しぬことはない」と知らん顔。

その姿は剣心の逆鱗に触れたようで、

  • 「一刻ほどそこで待っていろ」

とかなりキレているような様子でした。

 

雷十太、これはヤバいかも。

由太郎の傷

由太郎は、命に別状はないようですが、雷十太の飛び飯綱で神経が切断されたようで、恵と玄斎先生曰く剣術をするのは無理とのこと。

弥彦や由太郎と言い合いをしていましたが、心の底から憎んでいたわけではなく、喧嘩仲間という様な関係でしたので、思うところがあったので、由太郎に雷十太と剣心の戦いを見届けに一緒に行くように訴えていたのが印象的でしたね。

 

そして雷十太をたたきつぶすべく再び林道に向かいます。

雷十太と剣心の決闘

剣心が玄斎や恵の所に由太郎を連れて行っている間、左之助と雷十太が林道で待っておりました。

雷十太は「遅い」と、イライラしているようでした。

「恐れをなして逃げよったな」という発言に左之助が反論しております。

  • 「バカが、自分より弱い相手ににげる道理がどこにあるってんだ？」

と。

 

このように左之助にまで完全に舐められている雷十太は、この時点で小物臭が漂うおっさんに成り下がっておりますね。

 

さらに、

  • 「止めやしねーから行きな、剣心が相手じゃ仕方ねえ、逃げた方が身のためだもんな（笑）」

とも言います。

左之助は刃衛の時はここまで舐めていなかったので、雷十太は物語の設定上でも彼より格下の相手なのかも知れませんね（笑）

で、ここまで言われて怒ったのか、雷十太も

  • 「口に気をつけろ、暇つぶしにお前と遊んでやってもいいんだぞ」

といいます。

そして左之助もやる気のようでした。

 

この雷十太のことについては、行いも非道ですし、完全に舐めてますね、左之助。

そうこうしているうちに、剣心登場！

真打ち登場というわけですね。

ここで雷十太に対して剣心が飯綱を見破っており、その説明をしておりました。

剣心は飯綱の正体に既に気づいていたようで、それはかまいたちとのこと。

空気の断層によって生じる真空の波。

また剣心が一瞬見えた切っ先がゆがんで見えたのも、夏場の陽炎と同じ原理で空気の濃さの違いによるもののようです。

…このように、雷十太の飯綱を見破るチャンスはあったのにそれができずに由太郎を傷つけたのを悔やんでおりましたね。

剣心は雷十太との決戦をあまり望んでいないような様子でしたが、こんな形で実現することになりました。

剣心と雷十太の勝負

そして、剣心に対して怨みを持っている雷十太が憎しみを込めて飛び飯綱。

しかし、剣心は一切通用しません。

それもそのはず。

彼は観柳のガトリングガンもほとんど当たらず、読み切りマンガでは弾丸も避けておりましたからね。

で、それを避けられた雷十太の次なる手は、飛び飯綱の連撃。

雷十太の飯綱は、確かに受け止めることが出来ないのでこれ自体は強力だと思うのですが、何となくネタ切れ感というか、他に技が無さそうに見えるのは気のせいでしょうか（笑）？

剣心は神速ですのでほとんど当たらず唯一腕に少し当たって、かすり傷を負わせました。

そこで、雷十太はバカ笑いで大喜び。

  • 見たか、これが飯綱だ。古流の秘伝書より見いだし十年の歳月を費やして会得した我が秘剣。たやすく破れるものではないわ。

という長口上。

もうこれは負けるキャラのテンプレートのようなセリフですね。

でも、剣心は「嬉しいか？」

この雷十太の長口上を聞いて「さつ人剣を謳っているが人をあやめた事は一度も無い」と確信。

自慢の真古流やらで負わせたのはかすり傷一つ。さすがの剣心からも見下される始末。だんだんかわいそうになってきております。

  • 人斬りの剣が持つ奈落の深さを貴様は知らない。

この後に剣心が放った一言なのですが、この言葉が彼の胸にグサッとなったのは言うまでもありませんね（笑）

 

しかし、雷十太ほどの技の使い手が一度も命を奪ったことがないのは、逆にすごいのでは？

 

てか、多分この雷十太なのですが、飯綱を飛ばすほどの技を持ちながら、一人も命を奪っていないような言動です。

もしこれが本当なら、雷十太はとんでもない小心者で、とんでもない小物だと思いますね。

人を着ることに快楽を覚えてやりまくっていた刃衛と比べると、明らかに格下の敵キャラでしょう。

剣心の飛び道具とは

たしかに雷十太は大した器の持ち主では無さそうです。

しかし、左之助は少し異変を感じます。

傷を負っている右腕に実はまたかすり傷を受けてしまったこと。

これは相手の動きを読める剣心にしては重大なミスです。

実は、縫合の時の麻酔で上手く腕が動かせないとのこと。

これはヤバいのかも…。

と思いきや、剣心は焦ってはおりません。

  • だが、雷十太、お前ごときを倒すには左腕一本で十分でござるよ。

とのことで、さらに雷十太は怒ります。

  • どこまでも我が輩を愚弄しおって！

と。

この「るろうに剣心」には、そんなに強くない敵キャラも居ますが、確かにここまで面と向かって馬鹿にされる敵キャラは結構珍しいです。

雷十太の戦法

本気になった雷十太は、纏飯綱と飛び伊豆な連携攻撃で、剣心に攻撃の隙を与えない様な戦い方をします。

舐められがちだったけど、意外と雷十太って強いかも…

飯綱は防御できないし、左之助だったら勝てたかどうか

ただし、剣心はかなりのスピードを持つ剣士ですのでこれでもほとんど当たりませんが、一発だけ足に食らってしまいます。

これで雷十太はまた喜ぶのですが、これもまた小物感が出ていて悲しいです…。

しかし、剣心はもうあまり動けなくなったし、飛び飯綱を出せるわけではありませんが、剣心にも飛び道具がありました。

それが飛龍閃。

結構剣心の技の中では変わり種の技です。

 

こんな技で剣を飛ばすなんて普通しないよね。 一回しか使えないし

当時あったるろうに剣心のカードダスではかなりかっこよく描かれていたのが印象的です、

 

この技で雷十太は額に強烈な一撃を額に食らいます。

さらに、自分の手でも額に鞘を押し込み、龍槌閃のように、鞘を額に突くという三連撃。

 

これでノックアウトですかね？

 

しかし、雷十太の往生際の悪さがここでも出てきて、近くに居た弥彦を人質に取る始末。

これも情けない。

動けば弥彦の命を取るというのですが、剣心は動じず、当の弥彦は一切ビビっておらず、「俺はしんだっててめえに屈したりはしねえ」といい、左之助さえも「やれるもんならやってみろよ」という始末。

剣心がとどめの一言。

  • 奪った命の重みで己が奈落に落ちる剣、それがさつ人剣だ。お前の真古流では、人を切ることは出来てもあやめることはできん。剣を捨てろ、命を落とす前にな。

これで雷十太のプライドや地震は完全に打ち砕かれたと言っていいでしょう、

 

まあ本当に情けない敵キャラで終わりました。ただ、その情けない様を見ていた由太郎が切ないです。とどめに「さようなら」の一言

そこで雷十太は半べそをかいていたように見えたのは気のせいでしょうか（笑）？

由太郎のその後

由太郎は、支障に裏切られて傷心だったのですが、その後邸に戻って引きこもります。

事情が事情なだけに、薫や左之助は由太郎を慰めることも出来ないようです。

剣心はその後、塚山家の主人と話をしていて、彼曰く、「刀の鑑定眼を頼りに刀剣商をしていたのだが、端から見たら成功しているが、彼にしてみれば力のある人に尻尾を振り続ける負け犬人生だった」といいます。

「だからこそ由太郎には強くあって欲しかった」と。

そして、雷十太のうわべだけの強さや演技に騙されたといいます。

で、薫達が戻ってきたので、会話は終わるのですが、主人曰く、由太郎は一週間後にドイツに連れて行って治療するとのこと。

そして異国の地で過ごせば、辛い経験をした剣術のこともきれいさっぱり忘れるでしょうとのこと。

帰国がいつかは不明らしいです。

いざ出発の日になると、弥彦だけは思うところがあったようで、腕を負傷して、暗い雰囲気のまま去ろうといる由太郎に、竹刀で喝を入れます。

 

いくら友達だからって、そこまでやるのはやり過ぎだって

（笑）

  • 「てめえはこのままいじけたまま終わっちまうのか、雷十太に裏切られたのがそんなに辛いなら、雷十太より強くなって吹っ切れちまえばいいだろうが」
  • 「雷十太って言っても剣心が倒した雷十太じゃねえ、てめえが思い描いた本物の雷十太よりもだ」

というセリフでしたが、この言葉で由太郎は本来の勝ち気な感情を取り戻し、弥彦と喧嘩を始めます（笑）

  • 俺は絶対に剣術はやめねえ、左手一本でもやってやる。てめえなんか左手一本で充分なんだ

とのことでした。

そして、いつになるかはわかりませんが晴れやかな表情で由太郎はドイツに旅立っていきました。

ここで剣心と薫が、雷十太のことを考えており、「嫌な奴だったが飯綱の技や剣才は確かだった」とある程度評価されておりました。

「真古流などにこだわらなければ、明治の世に新しい剣術を開くことも出来たかも」と薫も回想しており、

「人をあやめるという一線を越えなかったのが還って救いだと気づけばいいのだが」、と剣心も心配しておりました。

確かに彼の場合は、人をあやめて汚れるより、すごい飯綱という技を持っているので、薫のようなまっとうな剣術道場を開くように純潔でいた方が幸せかも（笑）？

そしてさらに神谷道場に二番門下生の札が増えておりました。

 

めでたしめでたし（笑）。

微妙に原作と違うところ

今回の新アニメの17話目の原作と違うところは、

  • 剣心による雷十太の技の説明が玄斎ではなく、雷十太に直接言っていた
  • 由太郎がベッドに寝ているだけではなく、雷十太の戦いを見届けに行き、最後は彼の情けない姿や負け姿を見て傷心し、戦いの後も落ち込んでいた。

→この姿はお互いに辛いものがあったと思います。

信頼している師匠の落ちぶれた姿を見た由太郎に、弟子（？）にその醜態を見られた雷十太。

  • 一度弥彦が雷十太と戦おうとするが、それがカットされた。

→まあ、これは尺の都合もあるし、蛇足だと思いますし、別にイイかな（笑）？

  • 雷十太のその後を心配していた分、扱いが若干マシになった？

→彼も剣心の言葉には思うところがあったのか、少し葛藤しているシーンが見られました。

そして以下に、最後の追加シーンを記しました。

第17話の原作漫画との対応話数

今回の新アニメ17話は、原作漫画の対応話数は四十二幕～四十四幕でした。

タイトルで言うと、「お前は知らない」「決着」「心配無用」ということでした。

単行本の6巻の途中を走っている感じですね。

るろうに剣心第17話のエンディングと次回の予想

今回の最後は、少しシーンが追加されており、雷十太が剣心に自信を砕かれた姿が描かれております。そして、その横にあったお地蔵さんにお祈りをしているおばあさんと娘を、ヤケになった雷十太があやめようとしていました。

しかし、結局その二人もあやめることができず、涙している姿で終わりました。

これで本当に改心してくれたら、彼も少しは報われた？

…かもしれませんね。

 

雷十太はもともとは本当に剣術を復活させたかっただけなのかも？

次回は「左之助と錦絵」

お楽しみに。

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