るろうに剣心ビギニングのネタバレ紹介!原作との違いは何?

るろうに剣心ビギニングのネタバレ紹介!原作との違いは何?

この記事では、「るろうに剣心 ビギニング」のネタバレを紹介したいと思います。

この作品は原作の人誅編で、剣心が回想した彼の過去にまつわる物語を映画化した物です。

 

原作、アニメ(OVA)、映画含めた見所も紹介したいと思います。

この記事は「るろうに剣心 ビギニング」の概要を知りたい人に役立ちます。

 

「るろうに剣心 ビギニング」ネタバレ、原作との唯一の違いは?

まず、この映画のネタバレには鳴りますが、原作との違いを紹介します。

その違いなのですが、改編が激しい実写映画の中では、ほとんどありません

他の四作品はオリジナルストーリーが多かった「るろうに剣心」の実写映画ですが、「ビギニング」は原作マンガ、OVA(追憶編)とほぼ同じ流れなので、違和感なく楽しめると思いますよ。

ただ、私が感じた大きな違いが一点だけあります。

それは、剣心の幼少期の時の、山の中で稽古を付けてくれている比古師匠との会話シーンがないことですね。

比古師匠は、映画では「伝説の最期編」のみに出てきましたが、人誅編の途中、道場で剣心の過去を回想したシーンでも出てきておりました。

しかし、「ビギニング」では、その稽古のシーンさえ有りませんでした。

剣の稽古を付けてくれている師匠に対してこんなことを叫んでおりました。

「目の前で多くの人が苦しんでいる、それを見捨てるなんて俺にはできぬ。」

飛天御剣流で多くの人を救いたいと訴える剣心に対して、比古師匠は、

「飛天御剣流は権力にくみしない自由の剣であるべきで、何らかの組織に加担することは許さん」

と言う内容のことを述べていました。

両者の意見が一致することもなく、一方的に剣心が山を下りて、長州派維新志士として、活躍する流れとなります。

「このシーンも剣心の原点となった話なので、これがカットされたのは少し残念だったよね」

と感じました。

映画でもここまで描いてくれたら、剣心の心理描写がさらに深くなると思います。

「るろうに剣心 ビギニング」のネタバレ

「るろうに剣心 ビギニング」は先述したとおり、剣心が人斬りと呼ばれていた頃の話です。

また、彼が現在頬に付けられている十字傷の秘密に迫るお話です。

どんな秘密があったんでしょうか?

映画の範囲で、彼の過去をネタバレしていきますね。

「るろうに剣心 ビギニング」ネタバレ1 人斬りの誕生

主人公の緋村剣心は人斬りと呼ばれ、明治政府の命令で、厄介な人物を斬る役割を与えられておりました。

が、人斬りと言っても剣心は何の見境もなく、相手の命を奪う狂気的なキャラではありません。

※狂気のキャラといえば、後の包帯姿の志々雄がそれに近いです。

剣心が生きていた幕末の時代は、ご存知の通り、動乱の時代でした。

そこで、一般の人間は色んな不幸に巻き込まれて、生活が苦しくなっておりました。

そんな人々を救おうと、比古師匠の制止も聞かず、一人市井(しせい)の人々を救おうと立ち上がった少年剣士、それが緋村剣心です。

比古師匠の訓練を受けた剣心は、当然非常に腕の立つ剣士として、お偉いさん達の目にとまるわけです。

とあることがきっかけで、その剣の力を桂小五郎に見いだされ、幕末の京都へやってくることになりました。

今考えたら、

この出会いが剣心の不幸の始まりだったのかも

と思わざるを得ません。

剣心はそのときに、次のような内容のことを言われます。

「新時代のため、君は剣をふるえるか?」と。

それに対して剣心は、

「俺が人を斬ったその先に、だれもが幸せに暮らせる新時代が来るのならば(剣をふるえる)。」

と答えました。

こうして、人斬り抜刀齋としての剣心が誕生です。

新時代を作るために必要な仕事とは言え、政府の闇の仕事をこなす剣心は、決して性根からの冷徹な男ではなく、内面は自分の仕事に少しずつ罪悪感を覚えておりました。

「るろうに剣心 ビギニング」ネタバレ2 十字傷

そして、とある日の夜。

剣心は京都所司代であった、重倉十兵衛(しげくらじゅうべえ)たち三人に襲いかかるのです。

重倉と石地(側近の武士)はたやすく斬れたのですが、残る一人だけ明らかに「生きる意志」をもって抵抗してきました。

 

しかし明らかに力量で劣っているにも関わらず、しぶとく抵抗する男がいます。

それが清里と呼ばれる人物。

清里との戦いももちろん剣心が勝つのですが、清里がやられる直前に、なんとあの剣心が一太刀頬に食らってしまいました。

このときの傷が彼の横に伸びる十字傷。

この事件が、後々まで大きな影を落とすことになるのです。

清里は、祝言を控え、婚約者を残して京都へやってきたのです。

この男、結局は斬られてしまうのですが、命と引き換えに剣心の頬に傷を残します。

 

清里は、結婚を間近に控えており、何としても生きねばならなかったのです。

しかし、抵抗空しくここで清里は力尽きました。

このとき、遺体検分に来た飯塚と言う人物に放った剣心の言葉、

「腕自体はたいしたことありません、ただ、生きようとする意志はすさまじかった」

というセリフは、後の京都編のキーワードになっているのは、本当によくできた伏線だと感じました。

 

「るろうに剣心 ビギニング」ネタバレ3 運命の出会い

その後、剣心は飲み屋で飲んでいたあと、店を出た後に夜襲を受けます。

その相手はそこそこ手練れの刺客でしたが、やはり剣心が倒してしまいます。

しかし、そこを目撃していた女性が居ました。

それが雪代巴(ゆきしろともえ)。

そのときの、「あなたは本当に降らせるのですね、血の雨を・・」というのは有名なセリフです。

剣心は本来なら彼女の命も即断つべきですが、その場で気絶した巴のことは生かして、長州の隠れ家となっていた宿に連れ帰ったのです。

そこで巴は一泊しますが、翌朝、巴は帰る場所がないと言うことで、その宿に住み込みお手伝いをすることにありました。

冷徹な印象だった剣心ですが、巴の献身的な世話もあり、徐々に二人は心を通わせていきます。

もう少し経ったシーンですが、剣心も宿の中で座ったまま寝る等の、少年らしい面も見せていくことになります。

「原作では、幼い頃の剣心の寝顔も結構かわいかったよね」

このときはお互いにまだ相手の素性を知らない状態で、巴は相手を探るような言葉もかけてきましたが、巴自身もまんざらではない様子も見せていくのが印象的でした。

また後に、祇園祭りに二人で一緒に行き、本当のカップルのようになっていったのです。

そこで巴が

「誰かが誰かの子どもで、誰にも大切な人が居る」

と言う内容のことを言っています。

これは雪代巴自身が経験した、戦いの悲惨さを述べたシーンで映画の中で特に印象的に残っているシーンです。

よくよく考えたら、これも「巴自身が動乱の中で辛い経験をした」という伏線になっていますね。

一方、桂達一行は、剣心に刺客を差し向けた内通者の存在を気にかけ始めます。

「るろうに剣心 ビギニング」ネタバレ4 池田屋事件

その後も巴は剣心と酒を飲んだりしたことなどを通じて、会話を重ねていきます。

人斬りとしてのあり方、頬の傷のことを彼に問うたりと、徐々に踏み込んできます。

しかし、そんな時間が終わるときが来たのです。

京都の壬生の狼、新撰組が、京都に火を放つ計画をしている維新側の宮部を池田屋で襲撃しました!

剣心は巴とともに、桂を心配して池田屋へ向かい、新撰組に占拠された池田屋前に到着。

で、新撰組の一群から池田屋に桂がいなかった事を告げる新撰組の声が聞こえ、二人は撤収したのです。

その後、二人は無事桂と合流しましたが、桂は剣心に

「京都を一度撤退し、指示があるまで農村で夫婦を偽装して暮らせ」と言います。

ここから剣心と巴の、田舎暮らしの始まりです。

「これってまさにもう田舎の農夫婦そのものでしたね。作物を育てる農作業がほほえましい。」

この田舎のシーンが、追憶編で一番穏やかなシーンで私は好きでしたね。

しかし、この池田屋の一件で京都における維新派は壊滅状態。

 

「るろうに剣心 ビギニング」ネタバレ5 巴の秘密と内通者の正体

二人は協力して、農作業をする傍ら薬屋としても生計を立てており、さらに近くの子ども達とも遊んでおりました。

ここで巴が告白し、なんと剣心が斬った清里は巴の婚約者だったのです。

さらに、巴との生活と中で剣心はさらに人間的になっており、かつての狂気は、ほとんどなりを潜めました。

そして、巴のことを本当の大事な妻のように思い始めたと思っても過言ではありません。

つまり、巴が剣心にとっての大事な人、守らねばならない存在になったのです。

ここでのポイントとして、巴にとって剣心は自分の婚約者の仇ですが、巴自身も剣心に対して、まんざらではなさそうです。

「そりゃ毎日顔をつきあわせて、まして協力して暮らしていたら、情も湧いてくるもんね…。」

ちなみに、この田舎に居る二人と、桂との伝令係は飯塚と呼ばれる人でした。

しかし、この飯塚こそが内通者で、池田屋の情報を漏らしたのも彼で、本来は桂を狙うつもりでした。

そして、剣心を狙う闇乃武という部隊に、剣心の現状を漏らしていました。

実は巴自身もこの飯塚達の計画に加担していたのです。

巴にとって剣心は、仇ですからね。

ただ巴の場合は、本当に剣心を愛してしまいました。

「剣心に情が移ったことは巴にとって、幸福だったのか、不幸だったのか」

今でもこれは考えさせられます。

つまり、剣心のことを「二人目のあなた」と認識してしまったわけですね。

とある日、剣心が寝ている隙にそっと彼のもとを去りました。

 

「るろうに剣心 ビギニング」ネタバレ6 巴の弟、縁の登場と、幸せの終わり

その後、雪代巴の弟、縁が登場します。
縁は「剣心を倒す計画」の実行を巴に告げる伝令役でした。

縁は当然、姉である巴が婚約者の仇である剣心を憎んでいると思っていました。

しかし、巴の中での心境変化で、彼女にとって剣心は「二人目のあなた」となってしまいましたから、状況が変わったのです。

縁も巴に江戸へ帰るよう言いますが、そんなことでは縁は従いません。

姉の気持ちが分からない縁は剣心を憎みます。

これが人誅編につながる最初の動機だったのだと思います。

剣心さえいなくなれば姉が帰ってくると思い込んだのです。

ちなみに縁は思い込みが激しい性格だと姉からも評されています。

こんな性格だから後々ターミネーターみたいに剣心を襲いに来るのかも…。

そして、剣心と巴がついに二人が結ばれた日、剣心の中で完全に巴は守るべき妻となったようです。

その翌朝、剣心が寝ている隙にそっと彼のもとを去りました。

彼女は剣心を倒そうとする集団、闇乃武のもとに向かったのです。

「るろうに剣心 ビギニング」ネタバレ7 巴の決心と闇乃武

巴は剣心を倒そうとしている闇乃武のリーダーと会いました。

闇乃武の狙いは巴に剣心の弱点を探らせ、うまく剣心を仕留めようとするものでした。

巴は剣心の弱点を言いますが、闇乃武の本当の狙いは、剣心に巴を惚れさせ、巴自身を剣心の弱点に仕立て上げることだったのです

辰巳曰く、「あるかどうかわからない弱点を探らせるより、弱点を作ってしまう方が確実」という内容のことを言っていました。

何という卑劣な策!辰巳って外道ですよね。

このように、侮辱するような扱いを受けた巴は、辰巳に懐剣で斬りかかりますが、もちろん返り討ちに遭います。

巴自身も婚約者の仇である剣心を倒したいのか、剣心を本当は守りたいのか、葛藤というか心の中が分からなくなってしまったようです。

もうこれって感情のもつれがありすぎて、どう振る舞っていいのか分からないんだと思いますね。

剣心も巴も、あと清里もかわいそうだったのを覚えております。

このビギニングおよび追憶編ですが、最後に幸せな形になるには、結局誰がどうすれば良かったんでしょうか?

 

「るろうに剣心 ビギニング」ネタバレ8 巴の正体と、巴に会いに行く剣心

目覚めて巴の姿を探す剣心。しかしどこにもおりません。

そこに奇妙なほどのジャストタイミングで飯塚が現れて告げます。

彼から受け取った巴の日記で、剣心は自分が婚約者の仇だったこと、さらに巴が自分の命を狙う集団(闇乃武)のスパイだと知りました

その二重のショックで、剣心のメンタルはやられてしまいました。

ぼろぼろの精神状態の中、必死に巴を取り返しに闇乃武の待つ、結界の森の中の、巴の居るお堂へ行きます。

途中、森の中では闇乃武の刺客達が襲いかかりますが、このときの剣心の戦いぶりは目を当てられないものでした。

猪突猛進としか言えない、雑な戦い方。

このときの戦い方は、闇乃武が呆れるほどむちゃくちゃだったよね。本当にあの人斬り抜刀齋だった剣心なの?一応勝つんだけど体もメンタルもやられてボロボロやん

と思いました。

 

「るろうに剣心 ビギニング」ネタバレ9 闇乃武のリーダー辰巳と戦う剣心

闇乃武が待つ結界の森で、むちゃくちゃな戦いでも勝っていく剣心。

最後に闇乃武のリーダー辰巳と戦うのですが、剣心はやや押され気味でしたが何とか辰巳と戦います。

最後に、剣心と辰巳がお互いに相手と差し違えようとした瞬間、そこに巴が割って入ったのです。

そのとき、辰巳の剣を素手で摑み、剣心の剣を見に受け、その体ごと辰巳の体を切らせたのです。

辰巳を倒すことは成功しましたが、当然巴も致命傷を受けました。

その場で倒れて剣心に抱えられた時、巴は持っていた刀で剣心の頬に縦の傷を刻み込んだのです

※原作マンガと、追憶編DVD&ビギニングでは付き方が異なります。

この時の傷と、清里が付けた傷が剣心の十字傷の正体です。

つまり、剣心の十字傷は、清里と巴のカップルから一本ずつ付けられた傷だったのです

ここで巴の有名なセリフ、「ごめんなさい、あなた」を発します。

このシーン、辰巳が之でやられるのは、個人的には多少無理あるものの、日本アニメ史上、屈指の切ないシーンだったよね。

「るろうに剣心 ビギニング」ネタバレ10 巴との別れと贖罪の旅

その後、暮らしていた家に巴の遺体を清め、安置しました。

これが、巴との本当の本当に最後の別れ。

巴に別れを告げ、自分が犯した罪を償う人生を誓うのです。

ここまで来て思ったことは、本当にこの二人は幸せになれなかったんでしょうか?

 

何かお互いに腹を割って話し合えば、お互いに納得して幸せになれる道が残されていたのでは…?

巴と剣心は、そう思わざるを得ない最後でした。

その後、桂の情報で、本物の内通者は飯塚であることが判明し、人斬りの後継者、志々雄に始末されたのです。

剣心は、引き続き幕末の動乱へその身を投じていきました。

※ちなみにOVAでは、このシーンは実写映像を伴った、本当に切ないBGMと共にきれいなエンディングシーンで描かれているので、絶対に見て欲しいと思います。

 

以上、「ビギニング」の大体の内容のネタバレとなります。

かなり長くなりましたが、これでもダイジェストでお送りしました。

ビギニングは本当に切ない内容となっております。

 

細かい箇所を述べるより、あなた自身の目で見て欲しいと思います。

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