東大を目指すドラマ、ドラゴン桜の作中でも東大に落ちた人もいます。
「いくらドラマでも、東大に都合良く全員受かるわけ無いやん!」
と思いながらも、ドラマなのでハッピーエンドになるのではないかと、少し期待していました(笑)。
しかし、現実には東大に落ちた人の方が多いですし、ドラゴン桜の作中でもそれは例外ではありません。
そこで今回は、ドラゴン桜のドラマ版で、東大落ちた人をまとめて紹介します。
私も実際に受験指導に関わっております。
ですので、ただ紹介するだけではなく、経験をもとにどうすれば少しでも合格に近づけたか、彼らの不合格の原因、弱点も紹介しますので、ぜひご覧下さいませ。
ドラゴン桜で東大落ちた人一覧
最初にドラゴン桜(ドラマ)で東大落ちた人を紹介しますね。
1期では、6人中、以下の3人が東大に落ちています。
- 水野直美
- 緒方英喜
- 小林麻紀
2期では、6人中、以下の2人が東大落ちた人です。
- 藤井遼
- 早瀬菜緒
※小橋辰徳、岩井由伸(ヤンキー風の二人組)も東大を受けようとしますが、共通テストの足切りで引っかかり脱落。
足切りされた2人のヤンキーに関する考察はこちら!
これだけ見ると、結構落ちていると思われるかも知れません。
そして、桜木本人は落ちた生徒を失跡したり、心の中で悲しんだりしていました。
ただ、実は6人受けた中で半分は受かっているので、全くダメだった生徒達から約半分の合格者を出したら快挙と言わざるを得ません。
では、東大落ちた人はそれぞれどういう弱点があったのか紹介していきますね。
ドラゴン桜1期で東大落ちた人、水野直美の場合
まず1期の水野ですが、彼女に関しては、ハッキリとした原因があります。
それは、自宅が小料理屋をやっており、水野が経営を手伝ったりしていたこと。
そして、その水野を心配して、友達思いな他の仲間達も巻き込んでしまい、彼女自身が気を遣ってしまったこと。
この行為自体は悪いことではないのですが、
「こんなことやってていいのか~?」
とは思いました。
ドラゴン桜のような東大受験生は、東大受験という一つのことに集中すべきでしょうね。
そして、彼女の最大の失敗は、二次試験中に母親が意識不明で重態になり、途中で辞退して帰ったこと。
これについては、水野自身のせいではないのでかわいそうですが、東大への合格を優先するのなら、最後まで受けるべきだったですね。
つまり、東大合格を勝ち取るには、家庭のことは極力家族に任せ、東大の試験が終わるまでは余計な情報をシャットアウトするくらいの覚悟が必要です。
少し冷たいですが、受験とは落とし合いですので、勝つためにはそれくらいのシビアさもあっていいと思いますね。
…と、放送された当時はこのように思いましたが、母が重態なのをわかっていながら受けても気が気でないから、受かる保証も無いですからね。
今にして思えば、東大落ちたという事実は残念でしたが、水野の決断は自身の優しさから来るものですから、間違っていなかったといえます。
ドラゴン桜1期で東大落ちた人、緒方英喜、小林麻紀の場合
さて、ドラゴン桜1期の緒方と小林も東大落ちたわけですが、彼らは少し浮かれていた面があります。
簡潔に言うと、色恋沙汰。
さらに小林の場合は、「東大卒アイドル」という肩書きをほしがっていたようですが、いわば動機が不充分で弱いですね。
「東大という高学歴を手にしてモテたい!」とか、動機はそういう不純なものでもいいのですが、大事なのは思いの強さ。
小林みたいに動機が不充分で弱いのはダメ。
他の受験生に気持ちで負けてしまいますし、だから途中少し緒方といい感じになったりしたのです。
彼らは、「受験生は恋愛したら危ない」を見事に体現してくれました。
彼らの能力自体はポテンシャルもあったと思いますし、本気でやれば充分受かったでしょう。
その後、二期を見ると、実際に浪人して合格していることがわかりますからね。
彼ら2人は、外的な原因があった水野と違って本人達にも問題があったので、ちょっと残念でした。
ドラゴン桜2期で東大落ちた人、藤井遼の場合
さて、ここからはドラゴン桜2期で東大落ちた人の話で、藤井の場合ですが、彼は最初、東大専科の生徒のことを目の敵にして、暴言を吐いてきたりしていました。
第一印象最悪で、「性格わるっ!」が最初の感想でしたね。
特にケンタに対しては、大事にしているものを蹴り飛ばしたり、嫌みを言ってきたりと、精神攻撃が半端なかったです。
「こいつ、いつか報いを受けるな…」というドラマのお約束のパターンを見事に踏んでいました。
で、その後専科の生徒や桜木達と和解して、本当の仲間に入るのですが、先述のいざこざが無かったとしても、彼は少し性格的に問題があります。
というのも、藤井はもともとガリ勉タイプに近く、勉強をよくするのはいいのですが、その方法が固いと思われます。
たとえば、藤井が東大専科と対立していたとき、英語の試験で対決した時のことですが、東大専科の生徒は、わかりやすい英文で伝えていて高得点が取れていました。
それに対して、藤井はわかりにくく硬い表現でマイナスされていたのです。
これは東大入試の本質をつかめていないことの証拠で、藤井自身にポテンシャルはあるのにマイナス評価を食らっていたわけですね。
さらに、東大専科に入るのも遅かったですし、それも単純にマイナスポイント。
現に模試の結果もD判定だったりと、安定してA判定取れる小杉、さらに藤井が馬鹿にしていたケンタに及んでおりません。
何より、東大専科と対立してたときの悪行の報いかも知れませんけどね。
ただ、この点については改心して性格を直し、東大の入試会場で他校生徒にいじめられていたケンタを助けるという善行を積みました。
ポテンシャルもあるので、浪人すれば合格する可能性は充分にあると思われます。
ドラゴン桜2期で東大落ちた人、早瀬菜緒の場合
最後にドラゴン桜2期でもう1人の東大落ちた人の、早瀬ですが、彼女についても性格的に問題があります。
彼女は他の生徒に比べて、非常にメンタルが弱いです。
飽きっぽいのも問題で、たとえば英語の由利杏奈先生の、楽しく英語を学べるような授業を受けていても
「楽しいけど、こんな事してる場合じゃない」
とか言って、変に焦っている態度も見受けられました。
また共通テストの過去問題を受けただけで弱音を吐いたりと、もう少し覚悟が欲しいところ。
さらに、早瀬自身の東大受験の動機も、「何かを頑張ったことが無いから東大を受けたいから」と非常に弱いです。
東大である必要も無いですし、やはり絶対に東大で無いとダメなのだという強い目標や動機が欲しいです。
これは、一期の小林と同じ。
最後は青山学院大学に共通テスト利用で受かっていたらしく、そこに進学しましたが、東大に関しては、もう少し真剣に向き合わないと合格の可能性は薄いと思われました。
青学に進学したことからも、東大へのこだわりは、他の専科の生徒ほど強くないのかも知れません。
まとめ ドラゴン桜で東大落ちた人とその原因一覧
では最後に東大落ちた人について、考えられる原因と共に、再度まとめます。
1期
- 水野直美=受験勉強の傍ら、小料理屋の手伝いもしていた。母親の重態を見舞いに行った。
- 緒方英喜=勉強に集中できなかった面がある。
- 小林麻紀=勉強に集中できなかった面があり、東大受験の動機も弱い。
2期
- 藤井遼=固い勉強をしており、また専科に入るのが遅かった。加えて、当初は性格も悪かった。
- 早瀬菜緒=メンタルが弱く、飽きっぽく、東大受験の動機も弱い。
という感じです。
やはり東大落ちた人は、それぞれ弱点というか、原因があります。
ほとんどが彼らの心理というか、内的なものが原因ですね。
これらの弱点をつぶせば何とか合格できたかも知れません。
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