七夕の由来とそれにまつわる怖い話を、今回の記事で紹介したいと思います。
七夕は美しい星と願い事が織り成すロマンチックなイベントですが、実はその背後には驚くべき由来と少し怖い要素があるのをご存知ですか?
心躍る物語と不思議な側面に迫っていきますので、是非ご参考になさって下さい。
七夕の由来に秘められた美しい物語
七夕の由来は、日本の伝説に基づいています。
主な要素は、織姫と彦星という二つの星座にまつわる物語です。
以下、その物語の概要を述べますね。
織姫と彦星の物語は、古代中国の伝説が日本に伝わって形成されたものです。
この物語は、天の川を挟んで住んでいた美しい姫(織姫)と、対岸で牛を世話していた牛飼い(彦星)の恋愛物語。
織姫は織りの神様で、彦星は天帝の息子とされています。
伝説によれば、織姫と彦星は出会って恋に落ちました。
一年に一度、七夕の夜にだけ
会うことができる織り姫と彦星。夏の夜空にひときわ明るく輝く
こと座の一等星・ベガが織り姫、
わし座の一等星・アルタイルが彦星です。このふたつの星は、夏の間中、
夜空を明るく照らしてくれています。https://t.co/xZRlhPm2a8 pic.twitter.com/PscLW7GS2q— ちひろ美術館(東京・安曇野)【公式】 (@ChihiroMuseum) July 7, 2023
しかし、その恋が天帝にばれ、二人は天の川を挟んで離れ離れにされてしまったのです。
悲しむ織姫に対し、鵲(カササギ)が助け船を提案し、年に一度の七夕の夜にだけ会えることが許されました。
これが例の一年に一回しか会えないという物語ですよね
この日には鵲が天の川を渡り、二人を結ぶ橋となるとされました。
この物語は、古代中国の文化から日本に伝わり、日本独自の要素が加えられて日本の七夕の由来となりました。
日本では、七夕の夜には織姫と彦星の逢瀬を願って願い事をする短冊を笹竹に吊るす風習が広まるのです。
また、地域によっては短冊や笹を川に流す風習も見られます。
七夕の怖い話を紹介
七夕の美しい物語の裏には、実は少し怖い話も潜んでいるのです。
実は古代の日本では、七夕の夜に鬼や怪物が出現すると信じられていました。
そのため、人々は願い事をかなえるためにも、鬼の化け物から身を守るためにも、色とりどりの短冊や笹飾りを家々に飾り、魔除けの力を借りていたのです。
このちょっぴり不気味な一面も、七夕の魅力の一部と言えるかもしれません
古代の日本では、七夕の夜は星々が輝く美しい夜とともに、鬼や怪物が現れるとされていました。
この信仰は、恐れと希望が交錯する独特の風習を生み出しました。
人々は、その怖さから身を守るために、家々に短冊や笹飾りを飾ることで魔除けの効果を得ようとしました。
そして、この風習は、現代に至るまで続いています。
七夕の夜に鬼や怪物が出現すると信じられていた背景には、古代の人々の思想や信仰が反映されています。
彼らは、自然の力や神秘的な出来事に対する畏敬の念を持ちつつ、その力によって幸運や幸せを呼び込む方法を模索していました。
気分転換に #ドルフラ 遊びに来ました〜
arincoさんが自分がエリボンで1番好きな曲ワンダランディスコをかけてくれてました♪(ド派手な短冊で見えない🙇♂️) pic.twitter.com/QV09rim41b
— shin◯bu (@4nb_ex_d) August 18, 2023
鬼や怪物から身を守るための短冊や笹飾りは、まさにその願い事と希望の象徴だったのです。
この不気味な要素が、七夕の魅力の一端となっています。
美しい星々の下で織り成される愛の物語と、鬼や怪物から身を守るための風習。
これらの要素が交錯することで、七夕は単なる祭り以上の、深い意味を持つイベントとなっています。
私たちが願いを込める短冊には、古代の人々の知恵と願いが息づいているのかもしれませんね。
七夕の不思議な怖さは、遠い過去の人々の信仰や願い事の一端を伝える大切な要素です。
この怖さが、美しい星々と織姫と彦星の物語と調和して、七夕の夜をより深く魅力的なものにしています。
だからこそ、私たちは七夕の夜空を見上げる際に、その背後に潜む不思議な一面を思い起こし、古代の人々の想いに寄り添うことができるのかもしれません。
七夕をより楽しむアイデア
では次に、七夕をより楽しむためのアイデアを紹介しますね!
七夕の訪れは、心躍る楽しい時間を提供してくれるだけでなく、その由来や不思議な一面を考えることで、より深い魅力を感じられます。
以下のようなアイデアを取り入れることで、七夕の魔法がより一層広がること間違いありませんので、実戦してみてはいかがでしょうか?
きれいな星空を満喫する
七夕の夜、美しい星座が輝く空をじっくりと眺めてみませんか?
【8/22 伝統的七夕】
旧暦の七夕は現在の8月にあたることが多く、20時頃には織姫星(ベガ)と彦星(アルタイル)が空高く輝いています。
夏の夜空に輝く2つの星を探してみませんか?▶伝統的七夕とは?https://t.co/eHz1Wz6IMy pic.twitter.com/Kk6DzyqIrE
— 仙台市天文台広報担当 (@SAO1300) August 17, 2023
星座の名前やストーリーを知ることで、空に浮かぶ星々がより身近に感じられるでしょう。
子どもたちと一緒に星座を探す楽しみも、家族の絆を深める素敵な時間になることでしょう。
手作り短冊で願い事を
七夕の短冊に、実際に自分や家族の願い事を書いてみませんか?
それぞれの思いを込めた短冊が、星に届くような気がしてきます。
言霊(ことだま)信仰と言って、ことばにしたことって実現しやすいんですよね
また、古代の人々が鬼や怪物から身を守るために飾った短冊を思い浮かべながら、自分の願い事を書くことで、七夕の不思議な一面を感じることができます。
七夕の料理を楽しむ
七夕には、地域によって異なる独自の料理が楽しまれています。
七夕料理、作りました⸜(*ˊᵕˋ*)⸝✨
ひやむぎは天の川をイメージしました。
皆さんの願い事が叶いますように。
#七夕料理 pic.twitter.com/tWXdDk9Gwy— あいまい もこちゃん (@mocochan_ouj) July 7, 2023
たとえば七夕のイベントには、主食としてそうめんが用いられます。
驚くことに、それは千年もの昔から七夕の特別な料理とされていました。
季節ごとの美味しい食材を楽しむ節供の風習や、邪気を払い、無病息災を願う風習が多くありますが、夏に美味しくいただけるそうめんもそのひとつとなっています。
古典文学や詩と触れ合う
七夕にまつわる古典文学や詩を読んでみるのも素敵なアイデアです。
織姫と彦星の伝説は、奈良時代に中国からもたらされました。
奈良・平安時代の貴族たちは、この特別な夜に祭壇を設け、織姫と彦星に捧げ物をし、和歌や雅楽、蹴鞠などの芸術を奉納し、夜明けまでの宴を催しました。
また、年に一度の男女の切ない逢瀬は、貴族たちにとって理想的な和歌の題材となり、「万葉集」や「古今集」などの多くの和歌集に、「七夕」を詠んだ歌が残されています。
貴族たちは、織姫と彦星になりきって、または自身の恋をこの伝説に重ねて、恋愛の詩を詠んでいました。
- 「秋風の吹きにし日より久方の天の河原に立たぬ日はなし」(古今和歌集 173)
(秋の風が吹いた日から、天の川のほとりに立たない日はない(くらいに織り姫は彦星を待っている))
というようなロマンチックな歌があります。
このように、織姫と彦星の物語が詠まれた詩や、七夕に関する古典的な作品を読むことで、その背後に潜むロマンチックな要素や不思議な側面をさらに楽しむことができるでしょう。
ちょっとだけ高校の古文の授業を思い出してみて!
クラフトやアートで七夕を表現する
家庭で手軽に楽しめるクラフトやアート活動で、七夕のイメージを表現してみませんか?
夏休みの姪っ子先生の授業❣️
来年の🎋七夕様に折り紙工作
😅なかなか難しい。 pic.twitter.com/s0RV4LWq2a— ni_iro (@niiro41536515) August 14, 2023
折り紙や絵の具を使って織姫や彦星を描いたり、色とりどりの短冊を作って飾ったりすることで、自分のアイデアを形にする楽しみが広がるでしょう。
次の七夕からは、ただ楽しむだけでなく、その背後にある物語や文化に触れることで、より深い魅力を感じてみましょう。
家族や友人と共に、これらのアイデアを取り入れて、特別な一日を過ごすことができることを願っています。
七夕の夜、星に願いを託すだけでなく、その魅力を心ゆくまで楽しんでみてください。
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